“としとし”の漢字の書き方と例文
語句割合
利厳100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宗矩むねのりは不在、孫の兵庫利厳としとしも遠国。——どうしても、柳生を打ってこの土地を通ろうというのには、石舟斎を目がけるほかはない。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その時、つれて行ったのが、五男又右衛門宗矩むねのり、その年二十四歳、孫の新次郎利厳としとしが、まだ十六歳の前髪。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ただし、嫡子ちゃくし五郎右衛門と宗矩むねのりの両名に、もう一名まごの兵庫利厳としとしを連れて参りたいが、どうあろうか」
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
石舟斎が、掌上のたまのように、眼にも入れたいほど、鍾愛しょうあいしてかなかったのは、孫の兵庫利厳としとしだった。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宗矩も五郎右衛門も、こうべを垂れて、聞き入っていた。——わけて多感な兵庫利厳としとしなどは
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宗矩むねのりは江戸、利厳としとしは熊本、そのほか皆不在と、よくいったのか」
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)