“とざま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
外様94.1%
外樣5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御隠居がすでにこのとおり、外交のやむを得ないことを認めて、他の親藩にも外様とざまの大名にも説き勧めるくらいだ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
譜代大名ふだいだいみょうの心を弛緩しかんさせないために。——また、外様とざま大名の蓄力を経済的にそれへ消耗させてしまうために。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし、その一面、外樣とざまの大名達などは、無限に鐵砲を欲しがり、それが黄金何十枚何百枚といふ高價で賣買された事も事實で、從つて拔け荷を扱ふ奸商共かんしやうどもには、これが何よりの餌でもあつたのです。
豊家恩顧の大名は代變り乍らまだ諸國に殘つて居る時なり、その上、天草騷動、由比正雪の隱謀いんぼうなどですつかり脅かされた幕府は、外樣とざま大名に對して、極度に警戒して居たのも無理のないことでした。