“でんりょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
田領50.0%
田令50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当然、父は、あとの小さい子供らと、一代に開拓した遺産の田領でんりょうとを、そっくり、叔父共の良心に托して逝ってしまった。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この大水郷をめぐって、結城ゆうき新治にいばり、筑波、豊田、猿島さしま、相馬、信太しのだ真壁まかべの諸郡があり、その田領でんりょうの多くは——というよりは、ほとんどが、この地方の源平二氏の分野になっていた。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
亡父国香の田領でんりょうの一半は、お礼として、あなたに献上しよう。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たとえば田令でんりょう第一条の租のたかがそうである。が、いずれであるにしろここにはただ耳なれた名であるゆえをもって便宜上『大宝令』と呼んでおこうと思う。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)