“でそろ”の漢字の書き方と例文
語句割合
出揃100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
広小路ひろこうじへ曲ると、夜店が出揃でそろって人通りもしげくなったので、二人はそのまま話をやめて雷門かみなりもんまで来た。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
東の空が白む頃関係者は学校へ出揃でそろい、木型を車に積んで運び出しましたが、上野から宮城までにかれこれ二時間位掛かり、御門を這入って、それから三本の足場を立て
その穂は僕等の来た時にはまだすっかり出揃でそろわなかった。出ているのもたいていはまっさおだった。が、今はいつのまにかどの穂も同じように狐色きつねいろに変り、穂先ごとにしずくをやどしていた。
海のほとり (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)