“できしにん”の漢字の書き方と例文
語句割合
溺死人100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わが勇敢な、しかも自分も腹半分水を飲んだ半溺死人できしにんのような、万寿丸は、その臨月のからだで、目的の難破船に、わずかに船首を向けた。きわめて、それはわずかの程度であった。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
水死人は社会的の現象としては、極くありふれた事である。新聞社に居る啓吉はよく、溺死人できしにんに関する通信が、反古ほご同様に一瞥いちべつあたえられると、直ぐ屑籠くずかごに投ぜられるのを知っている。
死者を嗤う (新字新仮名) / 菊池寛(著)
溺死人できしにんがあるよ、しかも八人!」
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)