“てんやくのかみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
典薬頭100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
朝廷からは、典薬頭てんやくのかみ和気わけ、丹波の二家をさしむけられ、門前には見舞の公卿車くげぐるまもあとを絶たない。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
義庵と称して聞えた典薬頭てんやくのかみ、今も残っている門内左手ゆんでの方の柳の下なる、このあたりに珍しい掘井戸の水は自然の神薬、大概の病はこれを汲めばと謂い伝えて、折々は竹筒、瓶
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
先年宮が病気のとき召された医者典薬頭てんやくのかみ定成がいるはずである、あの者なら首を確認できようというので、使いが走ったが、ただいま病の床に伏しているのでお役には立てない