“てつばつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
鉄鉢100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
口の中にかう言つて、かれは僧衣ころもの上に袈裟けさをかけて、何年ともなく押入の中に空しくころがつてゐた鉄鉢てつばつを手にして、そして出かけた。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
そこのかみさんは、面倒だと思つたかのやうに、一銭をその鉄鉢てつばつの中に入れてやつた。しかしかれは容易にその読経どきやうと祈念とをやめなかつた。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)