“てごろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手頃94.7%
手比5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
親分と唖の巳代吉の間はいよ/\睨合にらみあいの姿となった。或日巳代吉は手頃てごろぼうを押取って親分に打ってかゝった。親分も麺棒めんぼうをもって渡り合った。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
すべてこの沿岸はその時分からおもに学生の集まる所でしたから、どこでも我々にはちょうど手頃てごろの海水浴場だったのです。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
大塚はおろしてあった銃を肩にかけて藤葛の手比てごろになるのを待っていた。藤葛はしだいしだいにおりて来た。大猿の顔はまだ見えていた。
忘恩 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)