“てきけつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
剔抉33.3%
摘抉33.3%
滴血33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、確かにこの事件において、それがあらゆる要素の根柢をなすものに相違なかった。おそらくこの時機に剔抉てきけつを誤ったなら、この厚い壁は、数千度の訊問検討の後にも現われるであろう。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
隠微夢中いんびむちゅうのなかから真相を摘抉てきけつして、さながら掌のなかをさすごとき明察御理解。……実は、そのお力によって主家一期の危難をおすくいねがいたいと存じ……
顎十郎捕物帳:10 野伏大名 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
官の力で調査したらば、弟の申し立てが嘘か本当かを知ることが出来たかも知れないが、役人らはいたずらに古法を守って、滴血てきけつをおこなうことにした。