“てきぎ”の漢字の書き方と例文
語句割合
適宜100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「はははしかしそんなにもなく笑わなくってもいいさ。少し笑う——適宜てきぎに、——そうするといい心持ちだ」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
元来人の子に教を授けて之を完全に養育するは、病人に薬を服用せしめて其薬に適宜てきぎの分量あるが如し。既に其分量を誤るときは良薬もかえって害を為す可し。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
要之助の死体の位置を適宜てきぎの所におく。斯くて彼は完全に殺人を行う事が出来、所罰しょばつを免るるを得るのだ。
夢の殺人 (新字新仮名) / 浜尾四郎(著)