“てがらがお”の漢字の書き方と例文
語句割合
手柄顔100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それらを私は幸田、中西、尾崎の諸君に手柄顔てがらがおをして見せたものであった。
明治十年前後 (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
笑わしたり、焦らしたり、どぎまぎさしたりする。そうして、面白そうな手柄顔てがらがおを、母に見せれば母への面目は立つ。兄とはじめに見せれば、両人ふたりへの意趣返いしゅがえしになる。——それまでは話すまい。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
今度は粘液もずっとっていた。「ああ、今晩は少のうございますね」手洗いの湯をすすめに来た母はほとんど手柄顔てがらがおにこう云った。自分も安心をしなかったにしろ、安心に近いくつろぎを感じた。
子供の病気:一游亭に (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)