“ていとん”の漢字の書き方と例文
語句割合
停頓100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、光秀の前面は、ある程度で停頓ていとんを見てしまった。しかしそれは主隊として、ここで彼が絶対に粉砕ふんさいして見せなければならない——敵の牙城八上との対峙たいじであった。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
互にその仕事に熱中すれば一日中二人とも食事も出来ず、掃除も出来ず、用事も足せず、一切の生活が停頓ていとんしてしまふ。
智恵子抄 (新字旧仮名) / 高村光太郎(著)
要するにもっと早く調べて早く断ってしまっていたら、何でもなく済んだものを、ず幸子の所で停頓ていとんし、本家の手へ移ってからも決して迅速には運ばれていなかった。
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)