“ていじけい”の漢字の書き方と例文
語句割合
丁字形100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
院内では小使が丁字形ていじけいの棒の先へ雑巾ぞうきんくくり付けて廊下をぐんぐん押して歩いた。雑巾をゆすがないので、せっかく拭いた所がかえって白く汚れた。軽い患者はみな洗面所へ出て顔を洗った。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
と——丁字形ていじけいまくをはった矢来のすみのたまり場から、くろい服をまとった男が、のっそりと刑場のまン中にでてきて、ジロジロと矢来の周囲しゅういを見たり、天をあおいでなにかつぶやいているようす。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)