“つちまみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
土塗100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三吉はお仙に言葉を掛けて、暫時しばらくそこに立っていた。丁度正太が、植木いじりでもしたという風で、土塗つちまみれの手を洗いに来た。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
と小僧はさう言ふなり、直ぐ洗面所へ駈けつけて、土塗つちまみれの玉葱たまねぎでも洗ふやうに顔中を水に突込んで洗ひ出した。
婦人は花壇の前で立停たちどまつた。すべての女は男が草掻くさかきをもつて、土塗つちまみれになつてゐるのを見るのが、好きで溜らぬものらしい。婦人は一寸鼻眼鏡に手をやつて訊いた。