“つだせいふう”の漢字の書き方と例文
語句割合
津田青楓100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
終吉は図案家で、大正三年に津田青楓つだせいふうさんの門人になった。大正五年に二十八歳である。終吉には二人ににんの弟がある。前年に明治薬学校の業を終えた忠三さんが二十一歳、末男さんが十五歳である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
津田青楓つだせいふう。 「黒きマント」は脚から足のぐあいが少し変である。
昭和二年の二科会と美術院 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
この客間の西側(玄関寄り)には、更紗さらさ唐紙からかみが二枚あつて、その一枚の上に古色こしよくを帯びた壁懸けが一つ下つてゐる。麻の地に黄色に百合ゆりのやうな花をぬひとつたのは、津田青楓つだせいふう氏か何かの図案らしい。
漱石山房の秋 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)