“つきずえ”の漢字の書き方と例文
語句割合
月末100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「はい、はい、どうせ無代価ただで頂戴いたしますものでございます。めのさんのお魚は、現金にも月末つきずえにも、ついぞ、お代をお取り遊ばしたことはございません。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
兄妹きょうだいの間に「あの事」として通用する事件は、なるべく聴くまいと用心しても、月末つきずえの仕払や病院の入費の出所でどころに多大の利害を感じない訳に行かなかった津田は
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その月末つきずえに、半七は三田の方角へ行ったついでに高輪の伊豆屋へ久し振りでたずねると、焼けた家は新らしく建て直ったが、主人の弥平は風邪がもとで寝込んでいた。
半七捕物帳:29 熊の死骸 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)