“ちゅっちょく”の漢字の書き方と例文
語句割合
黜陟100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もはや太史令の役は免ぜられていた。いささか後悔した武帝が、しばらく後に彼を中書令ちゅうしょれいに取立てたが、官職の黜陟ちゅっちょくのごときは、彼にとってもうなんの意味もない。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
末広一雄君の『人生百不思議』に曰く、日本人は西洋人と異なり、神を濫造し、また黜陟ちゅっちょく変更すと。
けれども「諺に云う——」とかの長官が述べはじめたとき、もっぱらその人の手によって進退黜陟ちゅっちょくの鍵をにぎられている大主典の堀盛は、例の無表情な顔に立ち戻って先を読んで行った。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)