“ちぎら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
千明50.0%
千木良50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丁度雨が降り出したので温泉宿千明ちぎらの番傘をさして町へ出掛け物聞橋の辺まで歩いて見た。所は同じでもしかし時は違ふ、過ぎ去つた時は決して帰ることは無いのである。
晶子鑑賞 (新字旧仮名) / 平野万里(著)
千明ちぎらとか木暮こぐれといふ一流の旅館なら、相当にゆつたりした寝起をすることができる。
石段上りの街 (新字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
可なりの盛会であつた、その直後に伊香保吟行が行はれ、四五人で千明ちぎらに泊つた。私も同行したが、平常は分らなかつた衰へが、不自由勝な旅では表面へ出て来て私の目にもとまつた。
晶子鑑賞 (新字旧仮名) / 平野万里(著)
伊香保山雨に千明ちぎらの傘さして行けども時の帰るものかは
晶子鑑賞 (新字旧仮名) / 平野万里(著)
「旦那様、旦那、どう致しましょう、いっそ駕籠かごを戻しましょうか、それとも千木良ちぎらの方へでも下りてしまいましょうか」
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
東京府南多摩みなみたま加住かすみ村大字宮下にある白沢はくたくの図、神奈川県津久井つくい千木良ちぎら村に伝わる布袋ほてい川渡りの図であったが、後者は布袋らしく福々しいところは少しもなく
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)