“だっと”の漢字の書き方と例文
カタカナ:ダット
語句割合
脱兎100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうなると奇妙にも勇気が出て来て、私は脱兎だっとの如く、駈けつける近所の人の袖の下をくぐって、喫茶店の中に飛び込みました。
三角形の恐怖 (新字新仮名) / 海野十三(著)
と、一番後に居た一人二人が、脱兎だっとごとく元来た道に逃げ出した。機銃は、その物音に再び火を吐いた。が、それは死角だった。
雲南守備兵 (新字新仮名) / 木村荘十(著)
頭から掻巻かいまきかぶったお銀様が、内から戸を押開いて、脱兎だっとの勢いで、その燃えさかる火の中へ飛び出したのはこの時であります。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)