“だざいのそち”の漢字の書き方と例文
語句割合
太宰帥100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太宰少弐小野老朝臣だざいのしょうにおぬのおゆのあそみの歌である。おゆは天平十年(続紀には九年)に太宰大弐だざいのだいにとしてそっしたが、作歌当時は大伴旅人が太宰帥だざいのそちであった頃その部下にいたのであろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
太宰帥だざいのそち大伴旅人が、天平二年冬十二月、大納言になったので帰京途上、備後びんご鞆の浦を過ぎて詠んだ三首中の一首である。「室の木」は松杉科の常緑喬木、杜松(榁)であろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
河内王は持統三年に太宰帥だざいのそちとなった方で、持統天皇八年四月五日賻物はふりものを賜った記事が見えるから、その頃卒せられたものと推定せられる(土屋氏)。手持女王の伝は不明である。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)