“だいほうえ”の漢字の書き方と例文
語句割合
大法会100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三月二十二日あたりから四月七日ごろへかけて日光大法会だいほうえのために東下する勅使や公卿たちの通行の混雑で、半蔵は隣家の年寄役伊之助らと共に熱い汗を流し続けた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ある日その寺に大法会だいほうえありて、隣村の老婆も参詣さんけいせしに、住職の小児の歯痛をうれうるものを呼びて、そのほおに手をあて、一心に『アビラウンケンソワカ』といえる呪文を三べん繰り返して唱うれば
迷信解 (新字新仮名) / 井上円了(著)
釈迦堂へ何を上げて来ても、あるいは大法会だいほうえの時分に、僧侶に対して信者から「ゲ」を与えるにも、いったん大蔵省に納めて後大蔵大臣の命令によって皆に分つのです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)