“たけごうし”の漢字の書き方と例文
語句割合
竹格子100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、伊太夫を見送って、竹格子たけごうしの外へ、のっそり顔を出した乞食こじきがあった。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今まで広いところで育ったのに、庭というほどのものもなく、往来に向いた竹格子たけごうしの窓から、いつも外ばかりながめていました。目に触れる何もかも珍しくて、飽きるということがありません。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
人通りの少い竪川たてかわ河岸を二つ目の方へ一町ばかり行くと、左官屋と荒物屋との間にはさまって、竹格子たけごうしの窓のついた、煤だらけの格子戸造りが一軒ある——それがあの神下しの婆の家だと聞いた時には
妖婆 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)