“たいぜんじじゃく”の漢字の書き方と例文
語句割合
泰然自若100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、泰然自若たいぜんじじゃく——天なり命なりと達観してしまッたように、あぐらをかいて動きません。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
泰然自若たいぜんじじゃくとしてたゞ一人ひとり玄関指してまいりますと、表に居ります数多あまたの罪人が、「旦那、危ねえ、危ねえ、抜いてら/\、そうれやッつけろ」と気早きばやな連中は屋敷の内へ飛込もうと致します。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
洗いざらしのぼろきれよりもなおきたならしい。この姿にくらべると、大きな芭蕉の葉のずたずたに裂かれながらも、だらりと、ゆるやかに垂れさがった形には泰然自若たいぜんじじゃくとした態度が見える。
枯葉の記 (新字新仮名) / 永井荷風(著)