“そえち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
添乳50.0%
添地50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……いよいよこれより鯨の潮ふき、母鯨が添乳そえちのさま、つぶさにご覧に入れますところなれど、しょせん田舎生れの鯨ゆえ、江戸の繁華に胆をつぶし、ただもうぐったりしているばかり。
江戸のやしき添地そえちを賜わったり、鷹狩たかがりつるを下されたり、ふだん慇懃いんぎんを尽くしていた将軍家のことであるから、このたびの大病を聞いて、先例の許す限りの慰問をさせたのももっともである。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)