“ぜんこん”の漢字の書き方と例文
語句割合
善根100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
試験! それは生徒に取って地獄じごくの苦しみである、もし平素善根ぜんこんを積んだものが死んで極楽にゆけるものなら、平素勉強をしているものは試験こそ極楽の関門である
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
なさけも善根ぜんこんも銘々の力にあたうかぎりで済ませればよし、程を過ぎたらかえって身のわざわいになる。
鳥辺山心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
泰文はよほどの善根ぜんこんでもほどこしている気でいるらしく、いつもニコニコと上機嫌だったが、だんだん図に乗って、たぶん邪悪な興味から、裸の花世を葵ノ壺へ連れて行き
無月物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)