“せまぐる”の漢字の書き方と例文
語句割合
狭苦100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんなにみんな大きくなって、めいめい一部屋ひとへやずつを要求するほど一人前いちにんまえに近い心持ちをいだくようになってみると、何かにつけて今の住居すまい狭苦せまぐるしかった。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)
薄暗く狭苦せまぐるしい自動車の箱の中に、ムッとする男の体臭丈けが、熱い風の様に感じられた。とうとうその時が来たのだ。巨大な蠍は真赤な鋏で、彼女をおさえつけてしまったのだ。
妖虫 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)