“すけごう”の漢字の書き方と例文
語句割合
助郷100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはいいが、定例じょうれい助郷すけごうのほかに、毎日、植林その他、無給仕事に、お助けと称して一家の働き手を徴発ちょうはつされる百姓たちは、食えない上に、食えなくなった。
(新字新仮名) / 吉川英治(著)
武家が大勢落合って雲助や馬子の不足する時は、問屋から別に『助郷すけごう』というものを出した。これはその地その地の百姓が役として勤めたもので、馬を持っていれば馬子の代りをせねばならなかった。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)
これは宿駅常置の御伝馬以外に、人馬を補充し、継立つぎたてを応援するために設けられたものであった。この制度がいわゆる助郷すけごうだ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)