“じっきょくとうげ”の漢字の書き方と例文
語句割合
十曲峠100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その間には落合おちあいの宿一つしかない。美濃よりするものは落合から十曲峠じっきょくとうげにかかって、あれから信濃しなの国境くにざかいに出られる。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
三か月ほど後に、中津川の香蔵が美濃を出発し、東京へとこころざして十曲峠じっきょくとうげを登って来たころは、旅するものの足が多く東へ東へと向かっていた。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
旅の荷物は馬につけ、出入りの百姓兼吉に引かせ、新茶屋の村はずれから馬籠の地にも別れて、信濃しなの美濃みの国境くにざかいにあたる十曲峠じっきょくとうげの雪道を下って来た。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)