“しとだる”の漢字の書き方と例文
語句割合
四斗樽100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また四斗樽しとだる三箇を備えて、血と臓物を貯えしが、皆ことごとく腐敗して悪臭生温なまぬるく呼吸を圧し、敷きたる筵は湿気に濡れ、じとじととうるおいたり。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そうかと思うと四斗樽しとだるほどの、髪を乱した女の顔が、天井てんじょうからダラリと垂れ下がる……ほんとに本当に恐ろしい事じゃ
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
四斗樽しとだるようの物を伏せた上に筆を耳に挟んだ人が乗って、何か高声に叫びますと、皆そこへ集まって来ます。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)