“ししがき”の漢字の書き方と例文
語句割合
鹿垣100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四冢は前に沔水べんすいの流れをひかえて、要路は鹿垣ししがきをむすび、搦手からめては谷あり山あり深林ありして鳥もけ難いほどな地相である。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もちろん、大橋の橋板はすべて撤去し、橋づめの口には、厳重な鹿垣ししがき。ここには弓隊だけでなく、その後方に長槍隊と歩兵部隊が厚く見える。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つまり巨大な土壇にたたみあげて、その急斜面には、鹿垣ししがきをつらね、さらに胸壁きょうへきやら板塀など二重三重のかまえを上にむすび、内にはまた大木や大石を山とつんで
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)