“ざうげ”の漢字の書き方と例文
語句割合
象牙100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれどもやがて月が頭の上に出て月見草の花がほのかな夢をたゞよはしフィーマスの土の水たまりにも象牙ざうげ細工の紫がかった月がうつりどこかで小さな羽虫がふるふ。
秋田街道 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
いつもなら、出ると直ぐ親しい感じを起す青羅紗あをらしやの玉臺や、こち/\云ふ紅白象牙ざうげの玉などが、渠の目にもあたまにも、散らけて遠いところにあるやうに感じられた。
象牙ざうげの飾りをたくさんつけ、真鍮しんちゆう胸環むねわをまとひ、鉄の輪を足にはめてゐました。その顔は他の者よりも美しく秀でてゐて、笑ふたびに水晶のやうな歯がちらちら見えました。
アフリカのスタンレー (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)