“さるまつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サルマツ
語句割合
申松57.1%
猿松42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あの男は下手人げしゆにんぢやあるめえ。亥刻よつ半から子刻こゝのつまで俺の家の格子の外で話をして居たと申松さるまつ親分に教へて來るが宜い」
「門太郎の繩を解いてやりましたよ。すると申松さるまつは、此男でなきや、下男の猪之吉に違ひない、猪之吉を縛つても、文句はあるまいな——と馬鹿念を押して居りましたよ」
木曾谷の支配が名古屋県総管所(吉田猿松さるまつの時代)のあとをうけ、同県出張所から筑摩県ちくまけんの管轄に移るまでの間で、明治三年の秋から明治五年二月まで正味二年足らずの短い月日に過ぎなかったが
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)