“さるぐつわ”の漢字の書き方と例文
語句割合
猿轡100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
川手氏は長椅子に横たわったまま、身体中をグルグル巻きにされて、固く長椅子にしばりつけられていた。その上、口には厳重な猿轡さるぐつわだ。
悪魔の紋章 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
クラネクとベルセネフの二人は、猿轡さるぐつわをかまし両手を縛った女を林の中へ運んで往った。女はベルセネフの肩にかつがれていた。
警察署長 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
私は先刻さっき、被告人に有利に疑を挿んだ時申す事を落しましたが、道子が猿轡さるぐつわようのものをはめられて居た形跡はまったくなかったのです。
彼が殺したか (新字新仮名) / 浜尾四郎(著)