“さむらいどころ”の漢字の書き方と例文
語句割合
侍所100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日頃は人の多い御屋形の侍所さむらいどころも、その時は私共二人だけで、まばゆく朝日のさした植込みの梅の青葉の間からは、それでも涼しいそよ風が、そろそろ動こうとする秋の心もちを時々吹いて参りました。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
館は、頼朝夫妻の館ばかりではなく、そこの政庁、侍所さむらいどころなどを中心に、大路小路のやしき町も建ち並んだのである。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今日の侍所さむらいどころになっている座敷で開かれた酒宴に、親王方の次の席へ源氏は着いた。娘の件を大臣がほのめかしても、きわめて若い源氏は何とも返辞をすることができないのであった。
源氏物語:01 桐壺 (新字新仮名) / 紫式部(著)