“さべん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
左眄50.0%
詐弁50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宿しゅくへ入ると、ふくべ先生、左右に軒をつらねている名物屋を、しきりに右顧うこ左眄さべんして、岩魚いわなの味をたずね、骨接薬ほねつぎぐすりの匂いをかぎ、檜細工ひのきざいく干瓢屋かんぴょうやの軒さきにまで立ったが
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「マア、そんな事ですか。では、この一週間ほどのあいだダンネベルグ様ばかりと申し上げたら」と鎮子しずこの答弁は、この場合詐弁さべんとしか思われなかったほどに意外なものだった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)