“さこうべん”の漢字の書き方と例文
語句割合
左顧右眄100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
決して左顧右眄さこうべんしない。独逸文学にあらはれた暗さが、また力強さが、軽い文化に捉へられないやうな魂の辛さが、今度の大戦にも名残なくあらはれてゐる。
真剣の強味 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
左顧右眄さこうべんさせて、ついに或る処まで、見越をつけさせて仕舞うような何かの動機があるのである。
概念と心其もの (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
花鳥諷詠、目標をそこに置いて年月を重ねて研究を積むことによって新しい境地はいくらでもひらけてくるのである。いたずらに左顧右眄さこうべん確信なき徒輩たるなかれ。(『玉藻』、二七、一二)
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)