“ごまつぶ”の漢字の書き方と例文
語句割合
胡麻粒100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つよい日ざしと海風に顔をさらしたまま、もう胡麻粒ごまつぶほどにしか見えない人の姿とともに、みさきの村を心の中にしみこませるように、いつまでも目をはなさなかった。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
その岸を歩く童子などは胡麻粒ごまつぶの様だ。けれども今度こんどはドナウが婉々として国土こくどを限ってながれて居るありさまが見える。北方はウイルテンベルクであり、南方はバイエルンである。
ドナウ源流行 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
銀色の燈台が限の底に胡麻粒ごまつぶ程に見えたかと思うと、こんどはまるで象の腹のようなものが眼の中じゅうに拡がって、私はずしんずしん地の底に体をゆりさげられているようだった。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)