“こな/\”の漢字の書き方と例文
語句割合
粉々100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見ると、床に落ちて、粉々こな/\に砕けてゐる洋盃コツプそばを、大きな灰色の鼠が血だらけな英雄の心の臓をくはへて小走りに逃げのびようとしてゐる。
青磁の皿は小判のやうな音がして、粉々こな/\に砕けたと亭主は思つた。鴻池の主人は飲みさしの盃を取り上げながら言つた。
青磁の皿 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
鴻池の主人はそれを見ると、掌面てのひらの皿をいきなり庭石に叩きつけた。青磁の皿は小判のやうな音がして、粉々こな/\に砕けたと亭主は思つた。鴻池の主人は飲みさしの盃を取り上げながら言つた。