“こっきゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コッキュウ
語句割合
国舅66.7%
哭泣33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父の吉平は、知ってのとおり、国舅こっきゅう董承とうじょうと計って、曹操をのぞかんとし、かえって事あらわれて、曹操に斬られた者だ。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「左様ですかの。何せい、はやく国舅こっきゅうがおなおりくださらぬと、陛下のご軫念しんねんもひとかたではございませぬ。きのうも今朝も、ご下問がございました」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
諸君が人生の岐路に立ち、哭泣こっきゅうすれば、どこか知らないところから風とともにひらひら机上へ舞い来って、諸君の前途に何か光を投げて呉れる、そんな音信をきらいであろうか。
猿面冠者 (新字新仮名) / 太宰治(著)
あるいはまた、死者あれば家人相集まりて哭泣こっきゅうの礼を挙げ、死体に新衣を着け、これを鹿の皮か布に包みて土中に埋め、その地には決して近づかず、また死者のことを語るを嫌う種族もあるそうだ。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)