“こおもて”の漢字の書き方と例文
語句割合
小面100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それを忠実に勤めて来た母親の、家職のためにあの無性格にまで晒されてしまった便たよりない様子、能の小面こおもてのように白さと鼠色の陰影だけの顔。
家霊 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
が男女の相違からでもあろう、嘉門の顔は「中将」の面に、よく似通っていたけれどお菊の顔はいっそう優しくて、「小面こおもて」の面に似通っていた。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
小面こおもてや若女やぞうの面などはわけても大好きでございます。でも鉄輪かなわの生成や、葵の上の泥眼でいがんや、黒塚に使う近江おうみ女などは、凄味すごみがありまして恐ろしゅうござります
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)