“こうやさん”の漢字の書き方と例文
語句割合
高野山100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
高野山こうやさんに登った方もあるが、江戸に踏みとどまって、日頃取込んだ不義の財で、栄耀の限りを尽しておる者もすくなくない。
十字架観音 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
宮内は高野山こうやさんへ、探偵として入り込む内命をうけて喜んで出立しゅったつした。紀州きしゅうの霊場には、鎌倉を去った堀主水が、身の危険を感じて登山しているのであった。
討たせてやらぬ敵討 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
そこで定右衛門と林助とで、亀蔵を坊主にして、高野山こうやさんに登らせることにした。二人が剃髪ていはつした亀蔵を三浦坂まで送って別れたのが二月十九日の事である。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)