“こうこうや”の漢字の書き方と例文
語句割合
好々爺100.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのときの上野介は宗匠頭巾そうしょうずきんをかぶった好々爺こうこうやで彼は道で、すれちがう誰彼の差別もなく、和やかな微笑をたたえて話しかけた。
本所松坂町 (新字新仮名) / 尾崎士郎(著)
奈良屋三郎兵衛は五十五六、江戸の大町人で、苗字帯刀みょうじたいとうを許されているというにしては、好々爺こうこうやという感じのする仁体でした。
自分の意見などと云うものは持ち合せない淳朴じゅんぼく好々爺こうこうやのようであるが、母親と云う人は父親よりは大分しっかりしたところがあるらしい。
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
先生は一面非常に強情なようでもあったが、また一面には実に素直に人の言う事を受けいれる好々爺こうこうやらしいところもあった。
夏目漱石先生の追憶 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
彼は中傷によってへつらわれた好々爺こうこうやらしい快い微笑を浮かべて、その赤児をながめた、そして他人事ひとごとのように言った。