“こうこうや”の漢字の書き方と例文
語句割合
好々爺100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たとえ血脈の間がらとはいえ、幼少の子を果し合いの名目人に提供して惜しまないほどの好々爺こうこうやである。一も二もなく他説に従って
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
市長になる前にはどこかの県知事も務めたそうであったが、見るからに詰らん好々爺こうこうやで年がら年中朝顔と菊の栽培でばかり苦労していた。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
そのときの上野介は宗匠頭巾そうしょうずきんをかぶった好々爺こうこうやで彼は道で、すれちがう誰彼の差別もなく、和やかな微笑をたたえて話しかけた。
本所松坂町 (新字新仮名) / 尾崎士郎(著)