“けんだい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
見台95.0%
兼題5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見台けんだいの横に番傘をしばりつけ、それで雪を避けている筈だが、黒いマントはしかし真っ白で、眉毛まで情なく濡れ下っていた。
雪の夜 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
時運の来ぬということは仕方のないもので、殊勝な彼女らの旗上げは半年目で火災に逢い、一座は三味線も見台けんだいも、肩衣かたぎぬもみんな焼失してしまった。
豊竹呂昇 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
こは床屋連、八公連などが月並の兼題けんだいを得て景物取りの句作をすよりかくいひし者が、俳句の流行と共に今は広く拡がりて、わけも知らぬ人まで月並調といふ語を用ゐるやうになれり。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)