“けんじゅ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
犬儒50.0%
剣樹25.0%
献寿25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして相手がいらだてばいらだつほど彼はますますその犬儒けんじゅ主義を享楽するうえに満足を感じて、なんで相手がそんなにいらだつのか合点が行かぬような顔をして冷静にかまえるのみである。
ドンと落ちたが地獄の姿じゃ。針の山から血の池地獄。大寒地獄に焦熱地獄。剣樹けんじゅ地獄や石斫いしきり地獄。火煩かぼん、熱湯、倒懸さかづり地獄と。数をつくした八万地獄じゃ。娑婆で作った因果のむくいで。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
お柳が出て行って暫くすると、甲谷は間もなく主人の部屋の楼上ローシャンへ呼び出された。彼は階段を昇っていった。彼を包む廊下の壁には、乾隆けんりゅう献寿けんじゅ模様が象眼ぞうがんの中から浮き出ていた。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)