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けいぼん
ふりがな文庫
“けいぼん”の漢字の書き方と例文
語句
割合
啓坊
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
啓坊
(逆引き)
もう奥畑の
啓坊
(
けいぼん
)
は昔のような純真な青年ではなくなっているらしいと云うことを、近頃しばしば夫から聞かされるからなのであるが
細雪:02 中巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
あなた方は一遍ゆっくりお休みなさいと
啓坊
(
けいぼん
)
が云うのに任せて、二人は隣室に寝、病室には啓坊が、病人の
枕元
(
まくらもと
)
でごろ寝していたらしかった
細雪:03 下巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
啓坊
(
けいぼん
)
のお母さん、死にやはったわなあ、と云って、そっと妙子の顔色を窺うと、妙子が、ふん、と、ひどく興味のない返辞をしたことがあった。
細雪:03 下巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
………誰にも
身贔屓
(
みびいき
)
と云うものはあるから、
婆
(
ばあ
)
やの眼には
啓坊
(
けいぼん
)
と云うものが純真の青年のように映るのであろうけれども
細雪:03 下巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
啓坊
(
けいぼん
)
の兄が多少の資金を出してやったり、得意先を世話してやったり、いろいろ
庇護
(
ひご
)
を加えてやった縁故があるので、啓坊も
贔屓
(
ひいき
)
にしていたところ
細雪:02 中巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「そしたら、
啓坊
(
けいぼん
)
のことから聞くけど、こいさん今でも、ほんとうに啓坊と結婚する気イやのん?」
細雪:02 中巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
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