“くっさく”の漢字の書き方と例文
語句割合
掘鑿100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その二人は、同じながら晩婚であって、滝人は二十六まで処女で過し、また十四郎は、土木工学の秀才として三十を五つも過ぎるまで洗馬隧道せんばとんねる掘鑿くっさくに追われていた。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
都民の家庭には必ず一個以上の防空待避壕が掘られ、そのほか都内の空地という空地、大道路という大道路には、大小無数の待避壕が、都民の手によって掘鑿くっさくせられた。
偉大なる夢 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
まず浮津川うきつがわの川尻から海中に向けて堰堤えんていを築き、港の口に当る処には、木材を立て沙俵すなだわらを沈めて、防波工事を施すとともに、内部を掘鑿くっさくして、東西二十七間南北四十二間
海神に祈る (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)