“くさいきれ”の漢字の書き方と例文
語句割合
草蒸100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
石垣の草蒸くさいきれに、棄ててある瓜の皮が、化けて脚が生えて、むくむくと動出しそうなのに、「あれ。」と飛退とびのいたり。取留めのないすさびも、この女の人気なれば、話せば逸話に伝えられよう。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
石垣の草蒸くさいきれに、ててある瓜の皮が、けてあしが生えて、むく/\と動出うごきだしさうなのに、「あれ。」と飛退とびのいたり。取留とりとめのないすさびも、此の女の人気なれば、話せば逸話に伝へられよう。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)