“ぎゃっこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
逆行50.0%
逆光25.0%
逆航25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
口に出してはいわないが、目の前に横たわるみさきをにらまえると、思わず足に力がはいる。めずらしく波のざわめく入り江の海を右にへだてて、岬に逆行ぎゃっこうして走りながら、ああ、と思った。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
五郎が入院して一週間後、梯子を登ろうとすると、台上に二人の姿が見えた。一人は大正エビで、片手を頬に当てて泣いていた。夕方なので、逆光ぎゃっこうの中の輪郭だけが見える。二重に見える。
幻化 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
揚子江を逆航ぎゃっこうして奇勝名勝を探り得て帰り、あつむるところの山水百余景を五巻に表装して献上した。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)