逆光ぎゃっこう)” の例文
五郎が入院して一週間後、梯子を登ろうとすると、台上に二人の姿が見えた。一人は大正エビで、片手を頬に当てて泣いていた。夕方なので、逆光ぎゃっこうの中の輪郭だけが見える。二重に見える。
幻化 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)