“きりの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
桐野66.7%
切退33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と唱うる薩南さつなんの健児たちは、神とも信頼している西郷隆盛さいごうたかもりを擁し、桐野きりの・別府・篠原しのはらなどの郷党の諸将に引率されて、総勢三千四百人を、二大砲隊十六小隊に組織し
日本名婦伝:谷干城夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しまいには錦絵まで出来て、西郷桐野きりの篠原しのはららが雲の中に現われている図などが多かった。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
種彦は狂気の如く前後左右に切退きりのけ切払い、やっとの事で橋の向うへと逃げのびたが、もう呼吸いきも絶え絶えになるばかり疲れ果て有合う捨石すていしの上に倒るるように腰を落した。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)